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ソーラーシェアリング研究会について

運営会社

株式会社BOSCA

ごあいさつ

私は、大学卒業以来、20年近く会社員として働いていました。しかし、2011年にアイルランドへ留学したことをきっかけに、「何のために働くのか」という問いかけの末、社会起業というビジネスのあり方に感銘を受け、自らも社会起業家としてローカルベンチャーとともに地域の活性化のど真ん中にいたいと決意し、独立しました。そして、地域の熱意と思いを持った若手経営者とともに、地域や社会が持つ課題をビジネスで解決することを目指して、その経営戦略の策定や新規事業の開発に従事してきました。

多くの地方の経営者と出会い、地域の課題に直面して感じたのは、今後も発展し続ける地域を実現していくために大切なのは、農林水産業といった一次産業中心とする地元産業とその担い手となる人財、そして、その地域経済をより、環境負荷が低く、持続可能なものにアップデートしていくことだということです。産業を経済合理性の観点だけで考えて、単に成長させていくだけではなく、海や山の環境をどのように再生していき、気候変動の問題など世界的な課題の解決にどのように貢献していくのか、そういった持続可能な地域を実現するためにどうしていくべきかという視点がとても大事だということに気づかされました。

そうしたなか出会ったのが、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)という、農業振興と再生可能エネルギーの活用を両立させる新たな仕組みです。2050年までの脱炭素が世界の共通目標となる中、日本でも2020年10月にカーボンニュートラルを宣言し大きく動き始めました。国土が狭く平野が少ない日本において、広大な「空地」に大規模な太陽光発電設備を建設することには限界がある一方、日本には「農地」は多くあります。いろいろと調べていくうちに、この農地上空を利用するソーラーシェアリングが、日本の再生可能エネルギー拡大の決め手になるのではないかと考えました。現在後継者不足で担い手が少なくなっている農業についても、営農収入と発電収入を同時に得られるソーラーシェアリングが、農業振興につながる可能性を強く感じます。実際に、近年ではソーラーシェアリングを巡る動向が活発化してきており、その未来に大きな期待を抱いています。

そういった背景から、ソーラーシェアリングの課題と解決策・背景等、様々な情報を集めて読み解き発信する場をつくりたいと考え、このブログメディアを立ち上げました。
今後のソーラーシェアリングの未来を考えていきたいという皆様にとって、少しでもお役に少しでも立てましたら幸いです。

株式会社BOSCA
代表取締役 野口進一