1 再生可能エネルギーの将来, 3 注目されるソーラーシェアリング, 5 事業開発の課題

ソーラーシェアリングは、今後脱炭素を目指して再生可能エネルギーを供給するだけではなく、地域のまちづくりでも活用されるケースが増えてきそうです。埼玉県の中で米の生産・作付面積が一位を誇る加須市では、優良な農地が広がるエリアで、ソーラーシェアリング拠点の設立も含めて、地域農業の活性化を進めていくことが、加須駅周辺の新たなまちづくり構想の中でうたわれました。 加須駅周辺の新たなまちづくり 加須市は埼玉県 ...

1 再生可能エネルギーの将来, 5 事業開発の課題

早稲田大学の研究グループは、サステナジー株式会社との産学連携・共同研究により、ソーラーパネル下で複数種の植物が混生密生する農地環境で行う協生農法において、移動および種植え・雑草剪定・収穫の3作業ができるロボットと、その遠隔作業を実現する新たな操縦システムを開発したと発表しました。 ソーラーパネル下での協生農法に実装可能な農業用ロボットとその高効率な遠隔操縦システムを早大が新開発 協生農法は、従来の ...

2 太陽光発電が抱える問題, 5 事業開発の課題, 6 政策動向

この冬は各地で暴風雪による被害が増えています。その中で、北海道えりも町では、昨年12月22日夜から23日にかけての暴風雪で、太陽光発電パネルが飛散し、家屋が破損するなどの被害が相次いだとの内容が報告されています。 今夏に補強工事も…暴風雪で太陽光パネル飛散 えりも、21年度も3回(12月28日、北海道新聞) 報道した北海道新聞の記事によると、「東洋地区に道内の個人事業者2者が設置する計約480枚の ...

1 再生可能エネルギーの将来, 3 注目されるソーラーシェアリング, 5 事業開発の課題

日本一の茶産地である静岡県で、営農型発電の普及が進んでいるようです。 茶と太陽光パネルは名コンビ 営農型発電、名産地で有利(日本経済新聞、2022年12月22日) 農林水産省によると、営農型太陽光発電の導入に必要となる農地転用許可件数は静岡県で430件となっており、全国では千葉県に次いで2番目(2020年度末時点)。日経新聞によると、「静岡県は日照時間の長さが全国でも上位であることに加え、栽培面積 ...

2 太陽光発電が抱える問題, 3 注目されるソーラーシェアリング, 5 事業開発の課題

  今後ソーラーシェアリングの取組を普及していくにあたって、太陽光発電設備を設置する土地の所有者や地元の方々の理解と協力は欠かせません。そんななかで、山梨県北杜市で開催された営農型太陽光発電の住民説明会で、事業者側の男性が住民をどう喝する動画が拡散され、話題になっています。 どう喝や暴行も…太陽光発電の説明会で何が起きた? 告発団体が明かした問題の背景(Yahoo!ニュース|2022年1 ...

2 太陽光発電が抱える問題, 5 事業開発の課題, 6 政策動向

農林水産省から発表されている「営農型太陽光発電設備設置状況等について」の最新データ(令和4年8月版)が公表され、令和2年度末(2021年3月末)時点の日本国内における営農型太陽光発電の状況がわかりました。 農林水産省 営農型太陽光発電設備設置状況等について この最新の統計をみると令和2年度の新規許可件数は779件で過去最高を更新し、対象となった設備下部の農地面積は144.8haでした。この結果、新 ...

3 注目されるソーラーシェアリング, 5 事業開発の課題, 6 政策動向

令和3年12月24日に産業投資200億円が盛り込まれた令和4年度財政投融資計画が閣議決定され、令和4年5月25日に決定された機構の株式会社脱炭素化支援機構。200億円の出資を呼び水として、1,000億円程度の規模の脱炭素事業を実現するとともに、新たなビジネスモデルの構築を通じて、数兆円規模の脱炭素投資の誘発に貢献することを目指し、環境省で令和4年10月中の設立へ向けた準備が進められています。 現在 ...

2 太陽光発電が抱える問題, 5 事業開発の課題

営農型太陽光発電の元で栽培される作物について、その3割をサカキなどの「観賞用」の作物が占め、最多にのぼったことが、4月10日に日本農業新聞社が報じました。調査は農水省が、県や市町村の農業委員会を対象に行い、2019年度末時点の営農型太陽光発電の件数2591件の状況について調べ判明したようです。 営農型太陽光発電 栽培「観賞用」が3割 パネル設置で作物転換 農水省調査(日本農業新聞、4月10日) 本 ...

3 注目されるソーラーシェアリング, 5 事業開発の課題

ソーラーシェアリングの設置を検討する際、よく「パネルが太陽光を遮ることで作物が育たないのでは?」という質問が農業委員会や生産者からあるようですが、植物には「これ以上、光合成をしなくなる」という光の強さがあります。この時の光の強さを光飽和点といいます。 一定量の光があれば育ち、強すぎる太陽光は使いきれないということです。植物によっては過剰な日光や暑さは逆にストレスになるため、むしろ植物に合わせて適度 ...

5 事業開発の課題

ソーラーシェアリングには、農業をしながら農家自身が発電事業も行う場合と農家と発電事業者が別の場合があります。今回は第三者が発電事業者となるソーラーシェアリングにおける用地確保の難しさについて考えます。 ■現状 FIT制度が縮小する中、再エネ業界はRE100企業などによる自家消費の再エネ需要が増えています。 企業の求める再エネ電力を供給するにはメガソーラークラスの大きな発電設備とそれを設置する広い農 ...